有限会社アクラ

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手紙のお礼、仕事への感謝。
2024.12.03

こんにちは、アクラです。

11月末に、7月からスタートしていた

古民家のリノベーション工事が、大詰めを迎えました。

前回、ブログを書かせてもらった時から

語りかけてくる無言のメッセージを、一つずつ読み解きながら

クライアントと一緒に

提案させていただきました。

悩んだ量も多かったですが

その分だけ、素敵なリノベーションと、私たちの技術も

引き上げてもらえた気がしています。

建築当時のこだわりは、材質もさることながら

建材一つ一つが持っているそのスケールの大きさと、それらを

生かし切ったダイナミックさだと感じます。

現代ではなかなか丸太を生かした小屋組みの建物は少ないわけですが

それらが、家の家から見下ろす雰囲気は

不思議と落ち着きと安定感を伝えてくれます。

これはなかなか写真では表現しきれず、正直なところ体感して初めて

伝わるものがあるなと感じます。

この度のお仕事に携わらせてもらって

改めて、材質が持つ力とそれらの生かし方を考える事が

建築に従事する者の役割なのかなと思います。

出した答えが、本当に正解なのかは

実際にこれから生活されるS様が

この住まいで、思う存分楽しんで

いただけたら

それが正解なのかなと思うのです。

さて、最後の仕上げまで

あと少しです。

古材が持つ、年長者の安心感
2024.06.20

こんにちは、アクラです。

暑さが30度を軽く超える日が

多くなってきましたね。

そんな暑い日が続く市内の

某リノベーション古民家が

完成となりました。

ラワンのフラッシュ戸が

一枚板のように

美しい木目を見せてくれています。

古材の曲がり・反り

私たちの寿命に近い年数を重ねた板肌が、若輩者の

仕上げ材を微笑むように縦横に重なり合っていますが

家の中にある年長者である古材を

新材たちが照らしてくれています。

これはなかなか伝わりにくいのですが

今回のリノベでは

今のいわゆるクロスやビニル素材にはない、『建物が生きている感触』が伝わる家になっています。

床にあぐらを組んで座ってみたい

夏は寝そべってみて、汗がさらっと木が湿気を吸って感じ。

漆喰が音と家の香りをふくよかに包んでくれる感じ。

スタッフみな、様々な最高の『居心地』がどんどん発想として出てきました。

薪ストーブとおいしいお酒

おいしいコーヒーやワイン

心地の良いソファーと

裸足で歩きたい夏。

まだまだ居たい気持ちにさせてくれます。

そんな住まい手の居心地が馴染む背景が出来上がりました。

庭園も剪定し、美しさが蘇りました。

スクラップ&ビルド

と簡単に言いますが

リノベ後の、古材達を見ていると

彼らが活躍出来る

選手生命は長いのだなと

感じるのです。

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