有限会社アクラ

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現場の感度
2024.04.24

こんにちは、アクラです。

郊外でも、市街地でも、花々が咲いているのが

目につく時期になりました。

今度は初夏の到来ですね。

今年も暑い夏になるのでしょうか💦

※美しいコデマリの花

某事務所の建築工事が進んでいます。

最近の建築は気密性・断熱性だけでなく

防音性も高いので、ドアを室内のドアを閉めると

しん と 静寂の空間になります。

チェックする時間としては

雑音なく、良い環境です(笑)

建築現場では

設計側だけでなく、利用する側、来客目線、

場合によっては清掃する目線、暑いとき・寒いとき

風を通すとき、夜や朝など

いろいろ想像することが大切だと思います。

その時に、自分の経験が少ないと

想像力の幅は広がらないので、多くの経験値をストックしておく必要があると考えます。

なかなか男性・女性 は 成り代わって

目線を考えることはお互い大変ですが

それでも、そうした老若男女、それぞれの目線でも、考えてチェックすることは大切です。

年齢は若返られないので(笑)若い方の意見も、聞き漏らしてはいけない感覚値だと考えます。

まだまだ経験を積むことは多いなと考えさせられます。

綺麗なライン
2024.04.15

本日は初夏の陽気を感じましたね。

さて、建築現場では足場が外された

某事務所棟がお披露目です。

今回採用した外壁が

スラリと心地の良いラインを

表現してくれています。

ラインをお伝えしたく

写真はモノトーンで(笑)

・・・・

軒深いデザインの建物

夜露もかかりにくいドライな地面で

基礎の足元に緑が、、、。

彼らが一番たくましく、尊敬する存在かもしれません

季節を流し込む。
2024.04.10

こんにちはアクラです。

岡山の桜が満開となった

4月6日・7日の週末でしたね。

皆様にとってもよいお花見に

なりましたでしょうか?

さて、現在某事務所棟工事が佳境を迎えています。

そろそろ足場が解体されるので

外部デザインのお披露目が楽しみに

なってきました。

内装工事の仕上がりも近づいてきましたので、オーナー様と一緒に完成へ足並みをそろえています。内部の空間で、ポイントごとに存在する開口部。いわゆる『窓』が良い仕事してくれています。

最近は、建物の断熱・気密レベルを上げるために、施工内容の中で特に気密に力を入れていることが多いわけですが、春のような季節になると、空気を取り入れることが多くなってきます。

気密性・断熱性の向上を言えば、開口部は少なくしたほうが良い。となるわけですが人間が使う空間として、開口部が小さく・少ない。そんな季節を感じれない場所づくりはいかがなものかと思うのです。

日本は春夏秋冬があり、また、雨・曇り・晴れ・風などなど、一日のグラデーションもその日によってさまざまに変わりますし、当然、温度湿度も大きく変わります。

それらは、日常生活の活動・家事等だけでなく、職場での人への環境・モノづくりへの影響など、少なからず関係することが多いです。

ですので、日常の変化を感じ取るために、『開口部=窓』と人の『居場所』と結びつけることが、アクラとしては大切かなと考えています。

『季節を流し込む』という表現は言い過ぎかもしれませんが、開口部には、窓は開けなくても、見えない人への影響が大きくあると考えています。

何気なく取り込む光・景色・木々の色づき、風の揺れ具合、滴る雨のしずくなど。場合によっては、人の動きや、物の動きなど、開口部が唯一外部空間からのメッセージを受け取れるものになります。

室内からも、屋外からも、バランスの良い開口部の位置関係を大切にしつつ、安易にプライバシー優先のスリガラスにする前に、外部のセンサーである『開口部』について考えてみることを、オススメしています。

60年の時を経たリノベ
2024.03.28

こんにちは、現在古民家リノベーション中のアクラです。

春の日差しも感じてくるころになり

気持ち良い時期となりました。

さて、この日は解体作業の終盤でした。

昭和時代の住宅建築は

当然ですが、自然材料がそのほとんどで

木材・竹・土壁・藁・石などなど

ほとんどが天然材料です。

現場では思った以上に材木が乾燥状態で

朽ちた部分が少ないため、

当時の大工さんの仕事の良さを感じます。

当時の仕事を見ていきながら

内部の壁に何か古めかしいものを発見したので

よく見てみると、、、。

かなり古い岡山の地元紙、山陽新聞が

紙張りされていました!

岡山の天気情報や、広告・映画情報などなど

なかなか面白いなとみていると

『東京オリンピック』の文字が。

昭和の東京五輪は1964年 内容はその前と予測できるため約60年前の新聞であることが想像できます。

60年もの間、木材・竹・土・紙・藁などなど

屋外ならばとっくに姿形が分からなくなっている材料たちが、今もこうして現存するのは、雨風をしっかり防いできたことと

住んでいた方が丁寧に家を使われてきたことを

感じざるを得ません。

使われた家が、持ち主が変わり

さらに永く使えるよう

アイディアを絞らねばなと痛感します。

アクラの仕事はまだまだ続きます。

使い心地をイメージしながら

内部デザインへ移行していきます!

革製品のように
2024.03.22

こんにちは、アクラです。

リノベーション工事を一件終盤を終えて

ほっと一息という本日です。

建築工事の材料選定の中で

質感を持った材料を選定したいなと思っていますが、

その材料が『革製品のような』味のある使用感が

出たらいいな~と思います。

例えばドアなどは、毎日使う道具ですから

どうしても取っ手まわりは黒ずんできますし、

時にはキズも入ったりします。

床材や、手洗いスペース、キッチンまわりや

スイッチ周りなど

生活するとどうしても

経年的な『色褪せ』がついてきます。

実はそうした『使用感』が出るのが

通常の『製品』なわけですが

極力自然な材料を使うと

汚れも傷も『馴染んで』くれます。

反面、樹脂のものや既製品のものだと

キレイすぎて、汚れが

不自然に浮き上がってきます。

自然な風合いや経年変化が表現され

づらいのがその理由です。

私たちが日ごろ『いい質感だな~』と感じる製品たちの多くは

ほとんど天然のものであり

自然の状態か、手作り

そして、拭いたり、掃除したりしながら

経年の変化が徐々に美しさを増したものだと思います。

『古民家』や『田舎の家』が

なぜか懐かしく、使用感たっぷりでも

落ち着く空間に感じるのは、

工業製品がほとんどなく天然材料ばかり。

それらを大事に使ってきた使用感。

それらはまったく不自然さがない状態です。

常にキレイ という よく考えたら不自然な世界から

少し目線を変えてみると

お気に入りの革製品のような

家づくりができるかもしれませんね。

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