有限会社アクラ

BLOG & NEWS

Scroll
ゆっくりとした変化
2025.06.04

こんにちはアクラです。

雨と晴れとを繰り返す時期

アジサイが綺麗な季節です。

アクラでは、素材を生かして

家づくりを行いたいなと考えています。

既製品と言われるものでも

それぞれに特徴と、素の良さがあると思います。

木材だけでなく、

土や石や鉄などの静物も

それぞれに表情があり、個性があります。

表情が変わる時間は

かなり長いですが

味わいに変わっていくのが

建築の素材

良さでもあります。

時折、建築は生き物だと思うところがあります。

リノベの場合は、今までとこれからを切り替える、支点のような仕事であり

新築であれば、子育てのように成人まで育てるような感覚かもしれません。

そう思うと、慌てずじっくり行う意味はあるのだと思うのです。

堂々と
2025.05.27

こんにちは、アクラです。

現在工事進行中の、コンクリート・鉄骨 リノベーション工事を行っている某邸

構造そのものに、高い雰囲気を感じています。

それらを室内にどう取り込みながら、生活の背景として

計画していくか、作りながら

考えながら、悩みは続いています。

生活の背景として

住まい手の持たれている

雰囲気と、建物が持つ個性を

どう室内計画に

ブレンドしていくか。

作業を行いながら建物を見つめると

堂々とした

コンクリートや建築資材

そのものが

堂々とした見られ方を

求めているように感じます。

マテリアルが持つ魅力を

いかに引き出す事かが、

大事なミッションかなと思うのです。

日常の中に。地域の中に。

こんにちはアクラです。

この度アクラ事務所の近くで工事を行っていた

歯科医院『花ことば歯科クリニック』のリノベーション工事がほぼ終わりました。

4月後半から医院のスタッフの皆様及び院長先生も現地準備に専念され

私たちアクラの工事関係者も連日作業を行い、完成となりました。

アクラ事務所に院長先生が来られたのが

昨年末

アクラ事務所に問い合わせをいただき、設計~建築工事まで

お任せいただくことになりました。

リノベーションを行ったのは、院長先生のお父様が開業された 同じく診療所で

外観の形状を生かしながら

市街地の中、日常で多くの方が目にする場所でもあることを意識しながら

先生の想いを重ねて

地域に根差した医院として

素敵な場所になるように

検討を重ねていきました。

スケジュールがタイトではありましたが

開業に間に合うことが出来

胸をなでおろすとともに

これからスタートする医院が

さらに日常と、地域の中に

自然に馴染んで、愛される場所となってもらえたら、うれしいなと思います。

『花ことば歯科クリニック』

家の個性は、隠れた構造にもある
2025.05.01

こんにちはアクラです。

リノベがスタートしている、岡山市内の某邸

建築時期が40年前後と

まだ極端に古いわけではない建物ですが

建築当初の姿に戻り

内部のしつらえをこれから計画中です。

新築時は当然ながら、内部の間取りと外観を強くイメージを持って計画していきます。

そのため、構造体というのは 上記の主役に合わせるように逆算で形作っていきます。

そして見えなくなると、影の支え役となり

見えない存在になります。

反対に、リノベーションではその構造体を一度見えるようにしたうえで

内部空間を、現代の生活に合わせて再計画していく行為になります。

リノベーションをしていくと、対象の建物それぞれに 固有の個性・そして歴史を持っていることに気づかされます。

その骨組みを全部取り除いてしまう・原型が無いほど変えてしまう・もしくは見えなくしてしまうのでは 建物がたどった歴史を無視するような感覚があります。

アクラでは、建物固有の構造が持っている個性も

デザインの一つだと考えています。

リノベーションの難しく、そして面白い作業の一つに

既存の建物との対話が

あるのだと思います。

私たちの建築という仕事の意味を

たどった歴史を通じて考える作業は

大切だなと思います。それと同時に

クライアントの生活を

想像する時間を与えてくれている

気がするのです。

作りながら考える。
2025.04.25

こんにちは、アクラです。

新緑が目に飛び込んでくる季節となってきました。

目にも体にも爽やかな時期です。

アクラでは建物を作りながら考える

ようにしています。

建築工事の都合上、段取り・準備を考えるのであれば、すべて設計し終えてそれぞれの

発注をしつつ、工事に着手していく事がセオリーではあるのですが

空間というのは、出来上がってみないとその場の空気感や景色というのは、想像と異なってくるものだと考えます。

私たち建築のプロでもそう思うのですから、クライアントはその数倍 感じる事も多いのではないかと思うのです。

空間をその場で感じてもらうには

やはり出来上がったあとでないと

分からないことも多いです。

その時の季節や、空気、風の流れ

湿度や音の具合など

複数の要因を感じながら

アプローチから生活の流れを

確かめることで

図面や仕様書だけでない

実際のスケール感覚や

時間の流れも、想像し、また

気づくことも多いわけです。

現在の住まいを改修する

リノベーションなら想像

しやすいですが

新築の場合は、なおさら

作りながら考えることが

大切ではないかと思うのです。

効率化の時代とは少し逆行するようですが、感覚的に空間を確かめる作業が

住み手の建築に対する

愛着の深さにも

つながってくるのではないでしょうか

ARCHIVES