有限会社アクラ

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夕食を楽しめる『背景』づくり
2024.02.28

こんにちは、本日も絶賛リノベーション中のアクラです。

工事中の居住スペースも

徐々に器具関係が取付けられてきています。

よく住宅雑誌やインスタグラムで

映え写真が掲載されていますが

実は私たち建築の仕事は

映えの『背景』を作るのが仕事だと考えています。

では、『映え』の主役は誰かと言えば、家族や人・家具・彩りのある食卓に並ぶ 料理だったり お皿だったりするのですが、

『映え』のためには、建築は引き立て役である必要があります。

故に、できるだけシンプルで、素材感が優しく、プレーンである方が

色や柄・模様がある 人物やその周辺のデザインが際立ってくると考えています。

ファッションでいえば、白いワイシャツ、リネンシャツなどの

シンプルで質の高いものがそれにあたるかなと考えています。

ハッとする雰囲気のある人や、空間は

ごちゃごちゃしておらず、

雑然とした中に

シンプルで、整ったものが

実は映えるのではないかと

アクラは考えています。

シンプルにするためには

『付けない選択』が一番難しいので

厳選するむずかしさを

日頃痛感しています。

さてさて、このカウンターでどんなお酒と食事が並び

どんな会話を交わすのか?

グリーンと素敵な家具や絵画・音楽の流れる場所にしながら

夕方からのひと時が、彩りあるものになるべく

背景づくりに、悩みながら楽しみだとも思ったりしています。

冬こそ気密がものをいう。
2024.02.26

こんにちは、アクラです。

温かい春の日差しが多くなったなと思いきや、ここ数日は荒れた天気で

まだまだ肌寒い日が続いていますね。

さて、某事務所工事中の現場では、断熱工事を施工させてもらいました。

今回は天井に吹き付け断熱を行いました。

鉄骨ではよく耳にする、『熱橋』ねっきょう と呼ばれる

火打ち梁 という 鋼製の材料もしっかり断熱を行いました。

吹き付け断熱もそうですし、外壁のグラスウールという 布団のような材料も 気密テープを張り

空気の行き来をできるだけ少なくしています。

こうすることで『熱の動き』を止めてあげることので

『気密性が高い』 = 『熱の動きが少ない』 という状態を作り出せます。

昔の家は、いくら暖房をつけても なかなか温まらない というのは

隙間風が多くて

常に漏れている熱が多いから = 気密性がない と言えます。

人間で言えば、冬場にメッシュ素材の服で過ごすのと同じですよね。

岡山県南は 最低気温といっても 冷えても 0度前後ですが

市街地を離れて、寒い場所だと -3度 や -5度 という場所も出てきます。

北海道などは 室温が25度 で 外気が -15度 なら 40度の差があるわけですから

暖気をできるだけ逃したくないのは当然で、そうなると気密にこだわるのも必然だと言えます。

アクラでは、気密にこだわりを持ってトライしたいと思います。

家に住んでから、『この家は温かさが長持ちするな~』と

そんな感想を言ってもらえたら

施工した甲斐がある!と

ひそかな情熱を

燃やしております。

抜き足、差し足、猫の足。
2024.02.20

ここ数日、春のような気温となり

着るもの悩んでしまいますね。

さて、絶賛リフォーム&建築工事中のアクラですが、

本日は珍客の到来に

スタッフもクスリとしてしまいました。

よーく近づいてみてみると、、、。

床になんだか足跡が、、。

猫ちゃんが

こっそり塗りたてのモルタルの

上を歩いていたようです。

今回のリフォームは

賃貸部分になるため

縁起の良い『招き猫』の

到来です(笑)

一方、内部の工事では

トグルスイッチの設置など

素敵なディティールが

見えてきました。

ワクワクしますね。

さすがに彼?彼女?の

デザインは消えてしまいますが

店名に猫のネーミングを混ぜた

方がよいのかな?と

ふとそんな気持ちになる

デザインを落としてくれました。

さて、そろそろ本格的な春始動です。

リフォーム完成まで

あと少しです。

帰宅時間からのライティング。落ち着く食卓。
2024.02.14

こんにちはアクラです。

事務所に入ってくる光も、温かさを帯びてきました。そろそろ芽吹きの

季節となり、体を動かす仕事もしやすくなってきました。やはり自然光が一番ですね。

さて、住宅設計の中でアクラが大切にしている一つの項目に

ライティングがあります。

ライティングの世界はなかなか奥が深く、ただ『明るい』だけという

照明計画では、帰宅して家族との時間を演出する存在としては

役不足だと考えています。

玄関の光から感じる

安堵の心地を演出する光であったり

すこし暗いトーンがあることで

明るいスペースが引き立ったりと

リビングの中でまんべんなく明るいだけではなく、陰影のある

光の強弱がある方が、夕方以降の安らぐ空間づくりに

一役買うライティングとなると考えます。

最近ではLED照明がほとんどとなってしまいましたが

フィラメント球を使った照明の温度感のある照明器具も

大事な場面では存在感を

発揮してくれる、贅沢な光になります。

ただただ明るくする必要があるのは

日中の太陽の光と

ギラギラした真っ白な光の職場だけで十分ではないでしょうか?(笑)

家は安らぎと、徐々に脳が睡眠に移行する

大切な時間です。

共働きの方であれば18:00~22:00ぐらいの

4時間ぐらいが大切な時間になると思うのです。

照度を少しだけ落として

家族と焚火を囲むように

豊かな時間の演出をアクラは

オススメしたいと思います。

PS:いざとなれば今は調光もできますのでご安心ください。

光を上質にする。それだけで空間が豊かになる。
2024.02.09

こんにちはアクラです。

現在絶賛リフォーム中のアクラですが

リフォーム中は時々材質たちの

様々な変化を目にするのも面白いです。

この写真は、古いPタイル という床材を

剥がした跡になります。

時々店舗などでこのままクリアのコーティング

をした床を見ますが

なかなかこうしたテクスチャーも

面白いものです。

さて、今日はアクラ事務所・リノベーション展示場の

光を照らす照明器具をご紹介いたします。

まずは 有名なルイスポールセン社の PH5 になります。

3枚の羽根が重なる 光のグラデーションが美しいデザイン照明です。

デザインはデンマーク生まれの ポール・ヘニングセン が手掛けられたものになります。

テーブルを置くと、絶妙なサイズ感とともに 何も置かなくても空間が上質になるから不思議です。

次にご紹介するのは同じくルイスポールセン社の

トルボー・ペンダント です。

サイズは小さいものから大きなものまであり

ペンダントを並べたり、ダイニングのシングルペンダント照明として

光を演出するこもできます。

乳白色のガラスの傘から、柔らかい光が全体をほの温かく照らします。

デザインは控えめですが、どんなシーンにでも合うのが

逆に日本のシンプルな住まい・素材に合うと考えます。

最後のご紹介は

日本の会社で ニューライトポタリー社 で作成された

真鍮製のペンダント照明

バレットフラットシェード

という照明になります。

マテリアル(素材)は真鍮で

削り出されたその質感が、しっかり伝わってきます。

ニューライトポタリーは奈良県の会社で

永冨裕幸さんと奈良千寿さん ご夫妻が企画された

デザインプロダクトの照明が多数あります。

この照明をよく見ると『高い質』というものが

周囲に飛んでいく感覚が伝わります。

建築という様々な空間を作り出す仕事の中で

彼らのような、高い質を演出してくれる

照明たちは、アクラのデザインコードの中で

重要な役割を果たしてくれます。

すべての照明が質が高いものである必要はなく

逆に『一つだけ』にこだわることで

空間のコンセプトがはっきりしてくるのだと

思います。

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