こんにちはアクラです。
リノベがスタートしている、岡山市内の某邸
建築時期が40年前後と
まだ極端に古いわけではない建物ですが
建築当初の姿に戻り
内部のしつらえをこれから計画中です。

新築時は当然ながら、内部の間取りと外観を強くイメージを持って計画していきます。
そのため、構造体というのは 上記の主役に合わせるように逆算で形作っていきます。
そして見えなくなると、影の支え役となり
見えない存在になります。
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反対に、リノベーションではその構造体を一度見えるようにしたうえで
内部空間を、現代の生活に合わせて再計画していく行為になります。
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リノベーションをしていくと、対象の建物それぞれに 固有の個性・そして歴史を持っていることに気づかされます。
その骨組みを全部取り除いてしまう・原型が無いほど変えてしまう・もしくは見えなくしてしまうのでは 建物がたどった歴史を無視するような感覚があります。
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アクラでは、建物固有の構造が持っている個性も
デザインの一つだと考えています。
リノベーションの難しく、そして面白い作業の一つに
既存の建物との対話が
あるのだと思います。
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私たちの建築という仕事の意味を
たどった歴史を通じて考える作業は
大切だなと思います。それと同時に
クライアントの生活を
想像する時間を与えてくれている
気がするのです。