【残すか変えるか】
2018.07.17
「リフォームとリノベーションってどう違うの?」と聞かれることがよくあります。
簡単にいうと、リフォームは古くなったものを新しい状態に戻すこと。
例えば壊れたところを修理したり、古くなった壁紙を新しくしたりすることです。
一方リノベーションには英語で「革新」という意味があり、
ただ直すだけではなく、機能や価値をアップさせることを言います。
暮らし方に合わせて間取りを変えたり、造作家具を入れてデザイン性をプラスするという感じです。
ただ、明確な区別がないこの2つの言葉。
特にリノベーションは家のどの部分を残し、どの部分を新しくするか。
設計図だけでなく、現場でも作業を行いながらこそ感じる部分もあったり。
とても考えさせられます。
古き良きものを残しつつ、プラスαの手を加えることにより、いい味を出していく。
歴史を刻んできた傷や汚れを活かすことも、リノベーションスタイル。
職人、設計、監督を一貫してやっていると感じることがあります。
現場での作業中に気づくこともある良さ。
そこには、施工前の設計図だけではカタチにできない良さがある。
現場での気づきの実現には、
施主と施工者との信頼関係が必要不可欠なんですね。
追い求めるのは、センスだけじゃない。
人間の持てる協調性に最高のリノベーションのカギはありました。