こんにちは、アクラです。
この7月下旬から
新たな古民家の工事に着手しています。
暑さが真っ盛りですが
一つ一つ、内部を解体していくと
純粋な和室空間から、巨大なスペースが姿を現してきました。
先人たちも
まさかリノベーションされるとは考えていなかったと思いますが(笑)
足元から見上げた際の
小屋組の梁材たちが
無言のメッセージを送ってきます。
これらは同じ仕事をしていた
先人たちが残した手紙のようです。
重い本畳をはぐると
半世紀近い時を経た
材木が姿を見せます。
釘と墨と規則正しい板目
軒の小屋組を丁寧に見せた
庭を愛でる縁側の景色たち。
挑戦状にも、難解な謎解きのようにも、感じながら
令和のこの時代に
『私たちの仕事をどう新しく生かしてくれるかな?』と言われているように感じます。
日本家屋は1000年以上の歴史をかけて、アップデートされてきた工法です。
現代建築とは、歴史の経過具合が異なります。
それが故に、令和の時代以降にも先人からの仕事をつなげるように、、、、合わせてアップデートを求められているように思うのです。
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新しく、奇抜なデザインを表現する建築とは異なり
彼らの時代と、私たちの現代を
根気よく対話していく事がキーになりそうです。
解体作業を進めながら
先人からの手紙を読み解き
温故知新を紡ぐための
悩みはしばらく続きそうです(笑)