有限会社アクラ

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素朴に。
2024.12.17

こんにちはアクラです。

過ぎてしまえばあっという間の年末12月となっていますね。

最近ぐっと気温も下がってきて、温かいものが恋しい時期になりました。

現在倉敷で工事進行中の某邸も

仕上げ工事が佳境となってきています。

これから生活していく場所づくりの

表面に出てくる『仕上げ材』たちがどんどん取り付けられているのですが

アクラでは『素』と言いますか、シンプルな材料を

選定していることが多いです。

珍しい材料でもなく、

制作に難しすぎるものでもなく、

出来れば、身近にあるものを

創意工夫でできるだけ、主張せず

生活する方々の背景として

作っていきたいと思っています。

木材や、セメント、石灰、石・砂、紙や金属がそれにあたりますが

そうした、修理やメンテナンスでも困らない材料と

工場生産ではなく、人の手で作り出せるものが

静物を温かみのあるものに変えてくれるような気がしています。

これはなかなか表現が難しいのですが、

中に入ってもらうと、その空気感の違いは伝わるのかなと思います。

古民家などに入ると

温度以上に、なぜか温かさを感じます。

もしかしたら家の温かさは、温熱環境だけでなく

人の手心の跡からも

伝わってくるのかもしれません。

少しずつですが、手心の仕事が完成に近づいています。

来年 1月11日~13日は オーナー様に

ご協力いただき、見学会を開催いたします。

ご関心がある方は

お問い合わせいただければ幸いです。

→ 見学会ページ

手紙のお礼、仕事への感謝。
2024.12.03

こんにちは、アクラです。

11月末に、7月からスタートしていた

古民家のリノベーション工事が、大詰めを迎えました。

前回、ブログを書かせてもらった時から

語りかけてくる無言のメッセージを、一つずつ読み解きながら

クライアントと一緒に

提案させていただきました。

悩んだ量も多かったですが

その分だけ、素敵なリノベーションと、私たちの技術も

引き上げてもらえた気がしています。

建築当時のこだわりは、材質もさることながら

建材一つ一つが持っているそのスケールの大きさと、それらを

生かし切ったダイナミックさだと感じます。

現代ではなかなか丸太を生かした小屋組みの建物は少ないわけですが

それらが、家の家から見下ろす雰囲気は

不思議と落ち着きと安定感を伝えてくれます。

これはなかなか写真では表現しきれず、正直なところ体感して初めて

伝わるものがあるなと感じます。

この度のお仕事に携わらせてもらって

改めて、材質が持つ力とそれらの生かし方を考える事が

建築に従事する者の役割なのかなと思います。

出した答えが、本当に正解なのかは

実際にこれから生活されるS様が

この住まいで、思う存分楽しんで

いただけたら

それが正解なのかなと思うのです。

さて、最後の仕上げまで

あと少しです。

迫力!
2024.10.31

夕暮れが早くなり、冬の到来を感じる

今日この頃ですが

岡山市内の某地で行う

リノベーション工事で

小屋組みがある天井付近の工事を行っていくため足場を組んでいます。

それにしても、近くで見るとより迫力がある木組の状態が分かりますね。

近代の住宅だと、複雑に構成された接合部分とそれを緊結する金物、そして多様な材種が混在し

木組そのものの構成の美しさを表現するのは、なかなか難しいところですが

昔の家の組み方は、理にかなっていて、木組だけでも美しいです。

徐々に出来上がる各室内と

LDKに変化する空間をメインディッシュに、料理の仕込みに

もう少し手間をかけたいなと思う次第です(笑)

LDKの小屋組みたちが見守ってくれつつ

私たちの料理の腕を、引き上げてくれている気がします。

枯れても、すぐ復活!
2024.08.29

こんにちは、アクラです。

先日、アクラスタッフは土木作業員となり(笑)

とある物件の伐採樹木の搬出作業を行いました。

点在していた樹木を伐採したあと

少し時間をかけて、枯らしたのちに

トラックで搬出したのですが

思った以上に量がありました💦

炎天下もあり、汗だくです(笑)

伐採した樹木の下には、早速植物たちが生えてきていて

いたちごっこは続きそうな様相です。

そしてベール(ツタ)に包まれていた建物を

ぐいぐいツタを引っ張ってみると

かわいい窓がお目見えです。

と、これをリノベで生かすかはまだ思案中ですが

これはこれで雰囲気あります。

ちなみに来週は土木工事をスタッフで行う予定です(笑)

リポート楽しみにされている方、こうご期待です。

そして、本日は

台風も近いということもあり

アクラの第二スタッフたちを

室内へ避難です。

と、今週はなかなか植物たちに奔走させられぱなっしですが

よくよく考えてみれば、木造住宅を扱っている時点で

彼らと一蓮托生なんだなと思う次第なのでした。

建築材料への悩み
2024.08.06

こんにちはアクラです。

部屋から出たとたんに、吸い込む息が暑い日が続きますね💦

さて、アクラでは リノベーション・リフォーム・新築問わず

建築に使用する材料に頭を悩ませます(笑)

これが建築をする人間にとっては楽しい部分でもあり

創意工夫と、使用する際に勇気の必要なことでもあったりします。

アクラの事務所では、自社の施設ということもあり

実験的に採用している材料が多いです。

モルタル・コンクリート素地・合板・杉板・ステンレス見切り・しっくい 

亜鉛メッキのパイプ などなど

いわゆる、どこでも見かける材料が多いですが

空間を構成する材料と、素材そのものが生かせるよう

できるだけ、本物の材料をそのまま見せるように心がけています。

そして、可能な限り『嘘』ではない材料を選定するようにしています。

模したものは、どこまでいっても、本物にはならないからだと考えるからです。

当然、自然の材料は劣化もありますが、使い込んだジーンズのように

ぴったりと、『らしさ』が表現できているので、愛着もわいてきます。

暑い外を眺めるように

居心地の良い場所にいる、彼ら『植物』たちも

背景が似合っているようにも感じます。自然の素材は呼吸に呼応するから合うのでしょうね。

さて、まだまだ暑い日は続きそうです。

明日も現場で、多くの材料たちと遊びたいと(笑)思います。

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