有限会社アクラ

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季節を流し込む。
2024.04.10

こんにちはアクラです。

岡山の桜が満開となった

4月6日・7日の週末でしたね。

皆様にとってもよいお花見に

なりましたでしょうか?

さて、現在某事務所棟工事が佳境を迎えています。

そろそろ足場が解体されるので

外部デザインのお披露目が楽しみに

なってきました。

内装工事の仕上がりも近づいてきましたので、オーナー様と一緒に完成へ足並みをそろえています。内部の空間で、ポイントごとに存在する開口部。いわゆる『窓』が良い仕事してくれています。

最近は、建物の断熱・気密レベルを上げるために、施工内容の中で特に気密に力を入れていることが多いわけですが、春のような季節になると、空気を取り入れることが多くなってきます。

気密性・断熱性の向上を言えば、開口部は少なくしたほうが良い。となるわけですが人間が使う空間として、開口部が小さく・少ない。そんな季節を感じれない場所づくりはいかがなものかと思うのです。

日本は春夏秋冬があり、また、雨・曇り・晴れ・風などなど、一日のグラデーションもその日によってさまざまに変わりますし、当然、温度湿度も大きく変わります。

それらは、日常生活の活動・家事等だけでなく、職場での人への環境・モノづくりへの影響など、少なからず関係することが多いです。

ですので、日常の変化を感じ取るために、『開口部=窓』と人の『居場所』と結びつけることが、アクラとしては大切かなと考えています。

『季節を流し込む』という表現は言い過ぎかもしれませんが、開口部には、窓は開けなくても、見えない人への影響が大きくあると考えています。

何気なく取り込む光・景色・木々の色づき、風の揺れ具合、滴る雨のしずくなど。場合によっては、人の動きや、物の動きなど、開口部が唯一外部空間からのメッセージを受け取れるものになります。

室内からも、屋外からも、バランスの良い開口部の位置関係を大切にしつつ、安易にプライバシー優先のスリガラスにする前に、外部のセンサーである『開口部』について考えてみることを、オススメしています。

60年の時を経たリノベ
2024.03.28

こんにちは、現在古民家リノベーション中のアクラです。

春の日差しも感じてくるころになり

気持ち良い時期となりました。

さて、この日は解体作業の終盤でした。

昭和時代の住宅建築は

当然ですが、自然材料がそのほとんどで

木材・竹・土壁・藁・石などなど

ほとんどが天然材料です。

現場では思った以上に材木が乾燥状態で

朽ちた部分が少ないため、

当時の大工さんの仕事の良さを感じます。

当時の仕事を見ていきながら

内部の壁に何か古めかしいものを発見したので

よく見てみると、、、。

かなり古い岡山の地元紙、山陽新聞が

紙張りされていました!

岡山の天気情報や、広告・映画情報などなど

なかなか面白いなとみていると

『東京オリンピック』の文字が。

昭和の東京五輪は1964年 内容はその前と予測できるため約60年前の新聞であることが想像できます。

60年もの間、木材・竹・土・紙・藁などなど

屋外ならばとっくに姿形が分からなくなっている材料たちが、今もこうして現存するのは、雨風をしっかり防いできたことと

住んでいた方が丁寧に家を使われてきたことを

感じざるを得ません。

使われた家が、持ち主が変わり

さらに永く使えるよう

アイディアを絞らねばなと痛感します。

アクラの仕事はまだまだ続きます。

使い心地をイメージしながら

内部デザインへ移行していきます!

革製品のように
2024.03.22

こんにちは、アクラです。

リノベーション工事を一件終盤を終えて

ほっと一息という本日です。

建築工事の材料選定の中で

質感を持った材料を選定したいなと思っていますが、

その材料が『革製品のような』味のある使用感が

出たらいいな~と思います。

例えばドアなどは、毎日使う道具ですから

どうしても取っ手まわりは黒ずんできますし、

時にはキズも入ったりします。

床材や、手洗いスペース、キッチンまわりや

スイッチ周りなど

生活するとどうしても

経年的な『色褪せ』がついてきます。

実はそうした『使用感』が出るのが

通常の『製品』なわけですが

極力自然な材料を使うと

汚れも傷も『馴染んで』くれます。

反面、樹脂のものや既製品のものだと

キレイすぎて、汚れが

不自然に浮き上がってきます。

自然な風合いや経年変化が表現され

づらいのがその理由です。

私たちが日ごろ『いい質感だな~』と感じる製品たちの多くは

ほとんど天然のものであり

自然の状態か、手作り

そして、拭いたり、掃除したりしながら

経年の変化が徐々に美しさを増したものだと思います。

『古民家』や『田舎の家』が

なぜか懐かしく、使用感たっぷりでも

落ち着く空間に感じるのは、

工業製品がほとんどなく天然材料ばかり。

それらを大事に使ってきた使用感。

それらはまったく不自然さがない状態です。

常にキレイ という よく考えたら不自然な世界から

少し目線を変えてみると

お気に入りの革製品のような

家づくりができるかもしれませんね。

厳しくなる建築基準法と、進む現場たち
2024.03.15

こんにちは、アクラです。

花粉症の方には厳しい時期となってきましたが

そんなことはお構いなしに

梅の花がきれいに咲いているのをよく見ます。

次は桜が咲くのが楽しみになってきました。

本日、住宅関連の構造と省エネ性が

2025年4月から厳格化されるにあたり

講習会に参加してきました。

住宅を扱う私たちとしても

十分な知識をより深めなければと思います。

さて、そんな知識の向上に時間を割いている間にも

アクラの現場は進行中です!

岡山市内の某所でのリノベーション工事がスタート

徐々に解体を行いながら、慎重に構造部分と

改修部分との見極めを行っています。

見違える空間づくりのためにも

現場観察が非常に大切なタイミングです。

また、倉敷の某事務所では

玄関周りのおさまり検討。

大工さん・板金工事の方と

重要な場所の加工検討など

打合せを行います。

職人さんの腕の見せ所と、設計者の

意図も載せながら、打合せです。

今までにしたことが無いデザインこそ

慎重かつ、物理的な劣化も見据えた

工事計画が必要です。

さてさて、出来上がりをどうぞ楽しみにしていてくださいね!

工事はどんどん進んでいきます!

安藤忠雄氏の講演会。近つ飛鳥美術館にて
2024.03.05

こんにちは、アクラです。

先日、3月2日土曜日に

大阪の近つ飛鳥美術館にて、開館30周年記念

安藤忠雄氏の講演会に参加して

きました。

テーマは『人生100年 元気よく生きる』

御年82歳の巨匠は、大病をされたにも

かかわらず元気あるテーマと

講演の内容に

しっかりと刺激を受けてきました。

私たちも規模は違えど

同じ『建築』という仕事で切磋琢磨している人間として

戦うフィールドは違いますが

現代の建築が抱える問題や

建築を使う方に対して

私たち提供する側の考え方は

今後の日本・岡山へ大きく

影響してきます。

※近接してあった安藤建築『大阪府立狭山池博物館』も見学。

安藤忠雄氏から発せられるキーワードの中にあったのは

『必死で取り組む』『青春を生きる』『日本だけでなく世界に目を向ける』

『地球人としてのものの考え方』

などなど、建築を通してこみ上げる

純粋な情熱でした。

私たちアクラも

静かなる情熱に薪をくべて

岡山での建物づくりをされる

お客様に美しく意味ある背景を

描いていかねばと感じました。

プロとしての仕事を

今後も磨いていきたいと思います。

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