有限会社アクラ

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家の個性は、隠れた構造にもある
2025.05.01

こんにちはアクラです。

リノベがスタートしている、岡山市内の某邸

建築時期が40年前後と

まだ極端に古いわけではない建物ですが

建築当初の姿に戻り

内部のしつらえをこれから計画中です。

新築時は当然ながら、内部の間取りと外観を強くイメージを持って計画していきます。

そのため、構造体というのは 上記の主役に合わせるように逆算で形作っていきます。

そして見えなくなると、影の支え役となり

見えない存在になります。

反対に、リノベーションではその構造体を一度見えるようにしたうえで

内部空間を、現代の生活に合わせて再計画していく行為になります。

リノベーションをしていくと、対象の建物それぞれに 固有の個性・そして歴史を持っていることに気づかされます。

その骨組みを全部取り除いてしまう・原型が無いほど変えてしまう・もしくは見えなくしてしまうのでは 建物がたどった歴史を無視するような感覚があります。

アクラでは、建物固有の構造が持っている個性も

デザインの一つだと考えています。

リノベーションの難しく、そして面白い作業の一つに

既存の建物との対話が

あるのだと思います。

私たちの建築という仕事の意味を

たどった歴史を通じて考える作業は

大切だなと思います。それと同時に

クライアントの生活を

想像する時間を与えてくれている

気がするのです。

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