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【軌跡がない】
2018.09.27

先日、山好きのご近所さんと槍ヶ岳へ登ってきました。

 

2泊3日の行程で、折悪く嵐になってしまったのですが、
私たちが行く先々は、いつもそこだけぽっかりと晴れ。

 

明け方に上高地を出発し、ますは平地を10kmほど歩くのですが
その景色の美しさに心を奪われました

 

 

鏡のように澄んだ神秘的な明神池や
昔話のような風情がただよう河童橋。


幸運にも晴天のもと、次々と移り変わっていく
夢のような景色を楽しむことができました。

 

 

そしていよいよ槍ヶ岳の山頂へ。
山登りというよりは、崖をよじ登っていくといった感じ。


他の登山客からは「命の危険を感じる!」
という悲鳴に似た声も。。。

 

 

ちなみに写真の小さなとがった岩が
「アルプス一万尺 小槍の上で 
アルペン踊りを さあ 踊りましょ」
の「小槍」。


本当にあるんだなと、感心しました。

 

 

命がけで岩をよじ登り、
登頂の記念写真を撮って、上機嫌で下山。


今回の行程を振り返ろうと、
携帯のGPSで取っていた山歩きのログを見てみると
なんと、最後の登頂したときの記録が無い。

 

 

休憩を兼ねて昼食をとったときにGPSを切り
そのまま登頂してしまったのです。

 

GPS上だと山頂への軌跡はなく、登頂していないことに。
ぼんやりしていました。

 

はたと自分の人生を振り返り
「自分の生きてきた軌跡が残せてない!」
なんてことにならないよう、仕事も人生も
もう少し気を引き締めようと、少しの反省をしたのでした。

【生命力】

アクラの事務所では観葉植物の販売もしています。

 

なかには世話をするうちに愛着がわいてきて
売るのはやめて事務所に飾ることも。

 

その中のひとつが「ザミア(メキシコソテツ)」です。
日本のソテツより葉に丸みがあり
少々個性的な姿がなんとも魅力的

 

 

事務所の本棚に飾り、育てていたのですが
日当たりが良くなかったせいか、気が付くと枯れていたのです。

 

一縷の望みをかけて日当たりのいい外に出し、
せっせと水もやっていたのですが
冬が終わって春が来て、夏になってもまるで変化はなし。

 

あきらめかけていたところへ、ついに小さな緑の芽がひょっこりと。
弱った体を休めるために半年もの間眠り続けて
やっと復活したようです。
水と日光の力だけで息をふきかえすとは、なんという生命力。

 

 

今はその芽も順調に伸びてすくすく育っています。

小さな植物の小さな芽に、なんだか勇気づけられる思いでした。

【小さな誇り】
2018.09.20

前回に引き続き「小さな」お話を。

 

岡山の有名な観光スポットといえばまず「後楽園」が上がると思います。
先日まで開催されていた「夏の幻想庭園」も、
ライトアップされた庭が美しく、なかなかの見ごたえでした。

 

 

私はこの後楽園の周りをジョギングするのが好きで、よく走っています。


自分の住む街にこれだけ見事なお庭があるのも誇らしく、
すれ違う観光客の方に「ようこそ岡山へ」の気持ちをこめて
「こんにちは」と声をかけるのが、小さな喜びでもあります。

 

そして実はもう一つ、後楽園には深い思い入れが。


宮大工の仕事に携わっていた父が、この後楽園の門の造作にも関わっていたので、

門の前を通るたび、少し誇らしい気持ちに。


建築士の仕事をしている私の励みにもなっています。

 

父のことを思い出すからか、走りながら
家づくりのいいアイデアが浮かんでくることもしばしば。

 

さて今日もまた、お城の周りを走りに行こうと思います。
小さな誇りに励まされに。

【小さい男】
2018.09.18

家の間取りを考えるうえで
みなさんが特に重視されるのが「家事動線」。

 

今の主流は、キッチンからパントリー、
脱衣場、洗濯機置き場などが一直線になり、
一筆書きで作業を片付けていけるような間取りです。

 

 

あとは家事室も人気です。
アイロンがけやミシンがけ、さらにはそこへデスクと
パソコンなどを置き、書類仕事や趣味が楽しめるスペース
として活用する方も。

 

ただ、この家事動線、どうすれば動きやすいのか、
頭の中でいろいろ考えて設計しても、ダメなようです。
これなら便利だろうと自信満々に、私がつくった間取りを見て
妻から厳しい意見が飛んでくることもしばしば。

 

家事をする人の気持ちにならなければと
最近は料理など家事仕事にも挑戦しています。

 

実際に家事をしてみると、細かい作業のいかに多いことか。


「小さな動きで無駄なく、いかに多くの用事に取り組むことができるか」
の重要さを実感します。

 

「小さい男」ならぬ「小さく動く男」として、もう少し修行を続けます。

【吊るして、愛でる】

家に植物を置きたいけれど、場所がない。
そうしたお声をよく聞きます。

 

そんなお家にぴったりなのが「ハンギンググリーン」。

 

 

観葉植物を鉢に入れ
壁に掛けたり、天井から吊るしたり。
これなら、置き場所の心配も不要。
テーブルや棚に引っ掛けるものなら、さらに手軽です。

 

壁や天井にかける場合は、下地材のある所にフックを取り付け
そこにロープなどをかけて植物を吊って飾ります。

 

どこに下地があるかわからない場合は、
下地センサーがホームセンターなどで見つかります。
価格も1,000円程度とお手頃。

 

私もハンギンググリーンが好きで、いろいろ育てています。
最近、シダ植物の「フマータ」をテーブルから吊るしているのですが
育つうちに、当初のイメージとは異なり、根鉢の横や下からも力強く葉が伸びだし、

切っても切ってもすぐに生えてくる始末。

 

植物に癒されたくて飾っているはずが、
ついつい思い通りの形にしようと熱くなってしまう自分に苦笑いです。

 

アクラでは、ハンギンググリーンをはじめ観葉植物も揃えています。


販売もしていますので、ご興味のある方はどうぞお気軽にお越しください。

【すっぴんメイク】
2018.09.11

今、自然素材を使用した家が注目を集めています。

 

なかでも無垢材は、その風合いや手触りの良さから
床や建具、時には天井の建材としても人気です。

 

我が家でも、玄関や室内のドアを無垢材にしました。
年月がたつにつれ、色合いが深みを増し、手触りも滑らかに。
そのゆっくりとした変化に心がなごみます。

 

 

木本来の風合いが魅力の無垢材ですが、
何も塗らずそのまま使えるわけではありません。

無塗装のままだと、表面が乾いてささくれだつなど、
雨などの湿気で痛んだりするからです。

 

我が家では、木そのものの風合いを楽しみたいと
「クリア塗装」に。


しかしクリアと言えども、わずかに色が変わってしまいます。

 

あまり気にしないようにしていたのですが
先日、新しい塗料を知りました。

 

それは、塗料の成分で木肌の色が変わってしまう分を計算し
あらかじめ塗料に天然の色素を混ぜておくというもの。

 

「色を付けることで本来の色に見せる」という感じでしょうか。


まるで女性の、化粧をしていないかのように見せるメイク
「すっぴんメイク」のようだと、なんだかほほえましく感じました。

【CAFÉ百百in アクラ】
2018.09.06

先日のこと。
アクラの近くにある「カフェ百百」さんと合同イベントを開催しました。

 

 

場所はアクラの事務所にて。
カフェ百百さんにご用意いただいたデザートとお茶をお楽しみいただきました。

 

初めてのイベントで何をしていいか勝手がわからず、
右往左往しながら準備を進めてきました。
事務所前に出した看板にも「CAFÉ」と書くところを
「CAFF」としてしまうほどの緊張ぶり。

 

 

普段事務所には、打ち合わせ用のテーブルとソファがワンセット
あるだけなのですが、テーブルセットをさらに2セット運び込み、
飾りつけも少しアレンジして、カフェらしく変身。

 

デザートのケーキは、ガトーショコラやレアチーズケーキ、
フルーツタルト、滑らかプリンなど6種類をご用意し、
中から2種類を選んでいただきました。
どのケーキも美味しそうで、お客様もどれにしようかと
楽しそうに迷われていたご様子。

 

 

カフェ百百さんの常連のお客様や、
普段、アクラの事務所には入ってこられない
ご近所の方にも足を運んでいただき、
アクラのデザインや雰囲気をお楽しみいただけたのではないでしょうか

 

お客様から「とても落ち着く空間ですね」と嬉しいお言葉も。

 

初めてのイベントで、どうなることかとドキドキしながらの開催でしたが
終わってみれば「次はなにをやろう」と思えるほど
なごやかで楽しいひと時でした。

 

 

お越しくださったお客様、カフェ百百さん、ありがとうございました。

 

また次のイベントが決まりましたらお知らせします。
どうぞご参加ください。

 

皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

【安心の値段】

先日9月1日は「防災の日」でしたので、
今回は「家の耐震」についてのお話を。

 

家の耐震性を高める有効な手段としては、
「耐震壁」を増やすのが一般的な方法です。

 

では一体「耐震壁」とは何か。
それは地震の揺れに対抗できるよう構造設計された壁で、
部屋を仕切るだけの普通の壁とは異なる機能を持っています。

 

お客様からよく

「耐震性能を高めたいけれど、費用が、、、」

というお声を伺います。

 

たしかに選ぶ建材によっては費用がかさみますが
やり方ひとつで、ずいぶんコストも抑えられるもの。

壁に土台から梁の高さまで一定の間隔でクギを打ち込むことで
強度が増し、普通の壁が耐震壁に変わるのです。

 

少し手間はかかりますが、

アクラでは少しでも安心な家を手頃な価格で手に入れていただきたい

という想いもあり、施主様のご希望に応じてこの方法を採用しています。

 

耐震性能を1から1.5に上げたからといって
費用も1.5倍になる、ということはありません。

 

巨大地震は来ないといわれている岡山ですが
「備えあれば憂いなし」
大きな安心を備えておくに越したことはありません。

 

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